自分の親が認知症になったら

病院で働いていると、認知症の患者さんを沢山看る事になりますが、家族や身近な人に認知症を発症した人がいない事もあり、あまり切実には考えていませんでした。でも、同僚の看護師の母親が認知症を発症した事で、自分の親も認知症になる可能性が十分にあるんだ、と言う事を実感するようになりました。彼女は私と同年代なので、母親も、自分の母親と同じくらいの年齢です。彼女の母親は、数年前に脳梗塞で倒れて、それからはずっと介護生活をしているんです。看護師というハードで不規則な仕事をしながら、自宅に帰れば、子育てに家事、それに介護をしています。片麻痺が残っているので、トイレの介助が必要ですし、オムツ交換など、熟睡できる時がないと言っています。でも、父親がメインとなり、子供達も介護を手伝ってくれるので、なんとか看護師の仕事を続ける事ができています。ところが、少し前に認知症を発症した為に、介護がさらに大変になっています。認知症は、人格を変えてしまう事があります。温和だった母親が、性格が変わってしまって怒りっぽくなってしまい、口喧嘩が耐えないそうで、あまりにも喧嘩が大きくなると、家を飛び出してしまう事もあるようです。彼女の介護生活の話しを聞いて、本当に考えさせられました。自分の親はまだ若いから、なんて楽な気持ちでいる事はできません。認知症は誰にでも発症する可能性があり、一般的には65歳を過ぎた高齢者がかかると言われていますが、65歳未満の方でも認知症を発症するケースが増えています。若年性アルツハイマーの場合は、遺伝子が関与しているんです。その為、予防する事は難しいので、早期発見する事がとても大切です。早期発見すれは、早い段階で治療をする事ができますから、おかしいと感じた時には医師の診断を受ける事が大切です。
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